本気での市民力育成!
◆議場の多目的利用を切っ掛けに秦野の未来を創る!
先月29日(土)、秦野市役所の議場を利用して、映画「商店街な人」と未来対話(フューチャーセッション)を商工会議所、市内各商店会、JAはだの、青年会議所、各ロータリークラブ、PTA、消防団、東海大学学生など、合計45名の参加を得て実施しました。
この取組みは、秦野市議会政策研究会で企画していたものですが、6月に議会運営委員会にて議場の多目的利用が可能となったタイミングを図り開催することとしました。
内容は、東京都大田区蒲田を舞台に、街の再活性化に多くの方々が繋がりを持ち進めていくというストーリーの映画「商店街な人(約60分:製作はNPO法人ワップフィルム)」を観て、その後、参加者45名による9年後の秦野の未来を創造し、未来新聞をグループ毎に作成し発表するというものです。
私は、市内の多くの方々から「秦野の商店街はもう終わっている。」や「10年後に商店街はない。」などの声をお聞きしていましたので、1つのお店が儲かるだけでなく、本気になって将来を考えてもらう方法はないか常に考えていました。
これまで、行政にまちづくりを任せ、街をどんな形にしたいのかなどを考える機会もありませんでした。
そのため、住民の多くは、「考えなくても行政が勝手に考え実施してくれる。」「状況が好転しなかったら行政の責任にすれば良い。」と自分自身のことと考えない住民を育てることになってしまったのではないかと私は感じていました。
もちろん、市民力(協働)は、短期間で育ちませんので、どのように長期的に育てていくかのプランも必要になります。
この取組みは、過去から秦野市議会政策研究会で、「産業政策」の研究を行うことを決めており、市民力(協働)となる切っ掛けづくりとなればと思い、市議会議員全員に映画&未来対話への賛同を呼びかけ、議場多目的利用初の催し物として実施することとしました。
結果、全24名の議員の内、16名の議員にご協力や賛同、参画を得た開催することができました。
過去、私たち市議会では、議提議案議や国県への意見書、宣言以外で、会派を越えて市民の為に何かを実施するというのは初めてとなったのではないかと記憶しています。
そもそも、二元代表制である地方議会は、与党・野党という位置付けはなく、議員同士で一致が見出せる点があれば協力し、意見が異なる部分には、市民・住民目線でに半歩でも一歩でも前に進む妥協点を探るために議論をするなど、行政側と議会で対峙することが求められていますので、少しだけ二元代表制が進んだのではないかと考えています。
参加して頂いた方々には、9年後の秦野がどのようになっているかという「未来新聞」をつくりの発表して頂きましたが、2026年の希望となる未来へ、下記内容の意見が纏められました。
【未来新聞の内容(2026年の姿)】
①「夢の国??」本家を越えた入場者数・・・〔秦野テーマパーク新聞〕
②秦野市内バリアフリー化完成 買い物も市内で完全解決・・・〔秦野まちづくり新聞〕
・2017年に開始された市内完全バリアフリー化が完成した。これにより、市内の買い物移動が...
③「秦野名水ブランド大ヒット」名水かき氷、名水地ビール、名水温泉
④富士山を超える丹沢の入山者1,000万人・・・〔未来新聞〕
・自然を生かしたテーマパーク
・路面電車 計画決定
・新たな温泉みつかる
⑤10年連続「直木賞」「芥川賞」・・・〔秦野アーティストタウン〕
・自然豊かな秦野で育った子供達が地域の人達に育てられ、感受性豊かに!
・安心して生み育まれるまち「秦野」
⑥秦野にファミリーテーマパーク 多世代交流の場 実現・・・〔秦野タイムズ〕
・市内への定住化進む
・東海大と市民が連携し子供からお年寄りまでが安心して楽しめる
・秦野の良さをPR
⑦商店街 大幅売上げ増・・・〔秦野タウンニュース〕
・自然を活かした特産品のブランド化
・若手リーダー中心に右肩上がり 入念な広告宣伝が功を奏す 商店街の皆様もニッコリ(売上げ増)
⑧元米大統領来秦 秦野市移住・・・〔New York Times Ver.秦野版〕
・ロボットやAIに囲まれた生活に嫌気が差し「人は自然に帰るべき!」と、自身で農家も始めるとのこと。富裕層が続々と続く模様
また、アンケート結果では、議場の多目的利用については「良かった」が75%と好意的な意見が多く聞かれました。
今後の取組みにつきましては、秦野市議会政策研究会で話し合うことと、ご協力頂いた東海大学政治経済学部 前田成東 教授(学部長)とも相談しながら方向性を決めていきたいと思います。
▲総評を行う東海大学政治経済学部 学部長 前田成東 教授
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