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インクルーシブ防災の勉強


「誰ひとり取り残さない防災」と言うのは簡単ですが、実際に実施するのは大変だと思っていました。

「別府インクルーシブ防災」を勉強するため別府市を訪問しました。
健常者は当然ながら障害者を持つ方々を安全に避難させ、少しでも快適な避難所で過ごせるか、机上では計画されていますが実際には障害者が訓練に参加できる環境をつくることも大変なので実施ができていない街も多くあります。

別府市では“誰ひとり取り残さない防災”としてスパー行政職員とも言える、企画戦略部 政策企画課 村野 淳子 氏が、地域や障害者・家族、大学、病院、福祉団体・施設など多くの方々を巻き込み訓練を企画し実施しています。
実際に計画された訓練を行っても、車椅子を持ち上げて上がることが出来ない階段があったり、机上と現場では想定外の課題が発生します。その現場で、課題を住民や各団体、専門家のアドバイスなども都度修正し、個別計画が立てられています。

少し感じたのは、村野 氏のようなスーパー行政職員をどのようにして確保・養成するかが課題となるのではないかと感じました。
また、同行した危機管理部長は「村野さんを秦野に読んで、講演や研修を行ってもらいたい。」と言われていました。
確かに、スーパー行政職員の確保・養成は、すぐには出来ません。村野さんのマインドや進め方、巻き込み方を学ぶところからのスタートがベストだと感じた訪問でした。

それから、説明に使われた資料用の動画が余りにもプロ並みだったので、確認したところ元テレビ局で編集をされていた方で、村野氏が声をかけて作ってもらったそうです。
また、動画を作成したのは、リアルな部分を感じてもらいたかったということに加え、横展開できることを想定していたということで、こちらも素晴らしい取り組みだと感じました。

市民球場に、「稲尾和久記念館」が設置されており、見学させて頂きました。

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